IGTスライドトップもどきの自作

 防炎(難燃)タープを自作してみた!(企画・設計編)

雨の日でもタープの下で焚き火がしたい!という願望は少なからず皆さんもお持ちかと思うのですが。

そんなことをしたら、タープに火が移り大変な事故に!

炭火でバーベキューくらいなら。。。これも火の粉が飛んでタープに穴が!なんてことになりますよね。

そんな危険なことはやってはいけません。

でもそんな願望をかなえてくれる製品がこれ!

takibi-tarp-tc-wing_main_l.jpgtent Mark designsの
「Takibi-Tarp TC wing」!

発売されて、すぐに完売の大人気商品です。
このタープは、タープ本体はコットン混紡生地でできていて、通常のタープよりは火への耐久性が高くなっています。(通常のタープよりは綿混紡で火の粉による穴があきにくい素材だが防炎加工ではない)

出典元:tent Mark design LinkIconhttp://www.tent-mark.com/takibi-tarp-tc-wing/

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初回限定の難燃シート(120cm×120cm)をタープに取り付けることで、タープの下での焚き火を可能にしています。

この難燃シートは、コットン混紡生地に両面難燃加工が施されたもの。


出典元:tent Mark design LinkIconhttp://www.tent-mark.com/takibi-tarp-tc-wing/


当然ながら直接シートに火が当たるような使い方はNGなわけで、上昇する熱とか火の粉からタープを守るということですね。

この手のシートには防炎性、難燃性というものがありますが、どのような特徴なのでしょうか?

日本防炎協会によれば、

防炎:繊維などの可燃物の燃えやすい性質を改良して防炎性能を与えると、小さな火源(火だね:マッチ・ライター) を接しても炎が当たった部分が焦げるだけで容易に着火せず、着火しても自己消火性(自ら延焼拡大を停止する性能)により、容易に燃え広がることはありません。

難燃は防炎と同義で使われているようです。

基準を満たした製品には「防炎マーク」が付けられているわけです。


前置きがながくなりましたが、今回はこの防炎性のあるシートを使って焚き火用の防炎シートを作っちゃおうということなんです


IMG_1113_1.jpgで、早速防炎シートを購入しました。

工事用の資材として使われているものです。

サイズは180cm×340cmで、1400円程度。

防水性もあるからそのままタープとしても使えるね。



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防炎マークがしっかり付いていますね。

自作の前に、燃焼実験をしてみました。

どの程度の防炎効果があるのでしょうか?



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単純にライターで火を着けてみます。



IMG_1152_1.jpg
1秒あぶってみました。

ちょっと焦げができて縮みました。



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2秒あぶると少し穴ができて、その周りが縮みました。



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3秒で完全に穴が開きましたが、火を止めるとそれ以上燃え広がることはありません

焚き火の火の粉に近いと思われる煙草の灰(赤く火が着いたもの)を落としてみましたが、同様に3秒で穴が開きました。

確かに前述の防炎性の説明のとおり、炎が当たった部分だけ焦げ、その後燃え広がりません。



穴が開いてしまうのはしょうがないですね。

燃えないのではなく、燃え広がらないという性質ですから。

この防炎シートをタープの下に二重に張れば、タープの下で焚き火や炭火の火の粉が飛んでも、防炎シートはちょっと穴が開くけど、タープ本体には影響なしということになりますね。

タープの代わりに防炎シートが犠牲になるというこで、1400円なら穴がボコボコ開いても気にならないですしね。

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さて、設計です。

今回は、前回自作したヘキサタープのしたに取り付ける「焚き火用防炎タープ」を作ります。

このタープは、スノーピークのペンタとほぼ同じ大きさなので、「焚き火用防炎タープ」はペンタでも使えますし、他のタープでも下に取り付けるだけで、使えるようにします。

LinkIconヘキサタープの自作はこちら



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風で火の粉が流されることも想定して、ちょっと大きめで、タープの約半分くらいをカバーできるものにします。

次は、製作編ですよ。



LinkIcon製作編はこちら>>>