インナーテントを自作してみた!(企画・設計・材料検討編)

ワンポールテントの自作に続き、次はインナーテントを自作します!

自作ワンポールテント用として、チビとのDUOキャンプ、ソロキャンプに使用できるものを作りますよ。

では、まずは設計から。

自作ワンポールテント内に収まるサイズで、2人が就寝できるサイズにしないといけないんですが、どんな形にするかずいぶん悩みました。

底辺がワンポールテントと同じ正六角形のフルインナーという手もありますが、チビと二人が寝れればいいし、雨とか寒いときの居住スペースとして使うことも想定しているので、ハーフサイズのインナーにします。

限られたスペースで、就寝スペースと頭上のクリアランスをどう取るか?

参考としたのがスノーピークの「ペンタイーズ」
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これをベースにして検討します。

錘の頂点から扇状に広がった形態ですね。


出典元:スノーピークストア https://store.snowpeak.co.jp/item/113


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案1です。

ペンタイーズと同様に、頂点から広がっている形。ただ入り口部分には傾斜をつけています。

頭上のクリアランスが課題。



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案2です。

頂点部分を辺にして、側面を台形にしました。

最も高い部分が広がり、少し居住性がアップしました。



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案3です。

頂点の部分を四角形の面にして、居住性を高めています。

しかし、この案は吊り下げたときに、四角形の部分の形状をどうやって保つかが課題となります。



案3がもっとも居住性が高いのですが、縫製箇所が多くなるのと、吊り下げたときの形状維持の対応が面倒なので、却下。

最終的に案2で行くことにしました。

案2を横から見るとこうなります。

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高さは120cmに設定しました。

ワンポールテントの幕と接触しないよう考慮します。



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正面から見ると二等辺三角形になります。

サイズは、横幅200cm、奥行き110cm、高さ120cmです。

ファスナーを取り付ける入り口部分は直角にしました。

弧を描いてファスナーを取り付ける方法もあるけど、ちょっと曲がっただけで、みっともなくなってしまうので。



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各パーツのサイズを計算して、算出しますよ。

今回も利用したのがCASIOが運営しているKEISANのサイト!

特殊な形なので、結構計算するのが面倒です。

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続いて、材料の検討です。

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インナー本体の生地に使用するのは、ワンポールテントの時に候補にあがった「タフレックスライリップストップ」です。

大変ソフトな風合いで優れた撥水性、透湿性があり、軽量感のある生地です。

とても薄く絹に近い肌触りです。

非常に細い糸で高密度で織られており、リップストップで裂けにくくなっています。


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ボトムに使用するのは「210Dオックスシワ撥水アクリルコーティングZ」です。

アクリルコーティングが施されている厚手の生地です。

410Dのもっとしっかりした生地のほうが良かったのですが、ちょっとお値段が高くなるので、今回はこれで作成することにしました。



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メッシュ生地として使用するのは「ノーシーアームメッシュ」



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入り口に使用するファスナーは、コイルファスナー#3を4m購入しました。



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換気のためのメッシュ部分に使用するファスナーは、コイルファスナー30cm×2本、40cm×2本です。

これはユザワヤで購入しました。



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ふちどりに使用するのは「ナイロンバイアステープ」です。

撥水性があります。

写真は赤ですが、実際に使用したのは、エンジ色とベージュ色です。



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糸はフジックス シャッペスパン#30の濃紺とベージュを使用します。


その他の細かな材料は、製作編の中で紹介します。

次は製作編ですよ。

LinkIcon製作編(その1)はこちら>>>