IGTスライドトップもどきの自作

 ヘキサタープを自作してみた!(材料検討編)

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企画・設計編に続き、自作ヘキサタープの材料検討編です。

企画・設計編では、こんなタープを作ることにしましたよってところまで。


それでは、このタープを作る材料の検討です。


そもそも、タープって何からできているのってところから入りますよ。




1374.jpgスノーピークのヘキサタープは

「本体生地の表に共生地縁取り、裏に共生地三角布を一枚ずつ重ね、その3枚の210Dポリエステルオックスを両面からバイアステープでサンドした5重構造です。」

で、210Dポリエステルオックスとは何ぞや?


  出典元:スノーピーク オンラインストア https://store.snowpeak.co.jp/page/11


ググって見ると、ポリエステルをタテ糸とヨコ糸を2本引き揃えで織った斜子織りにした生地で地らしい。オックスとは平織りの一種ということらしい。

オックスは、いわゆるオックスフォード生地のボタンダウンシャツがこれにあたる。なるほど、これなら分かる。

で、210Dって?(。´・ω・)?

Dって、デニールと呼ぶらしい。デニールとは、化合繊やシルク(絹)の糸の太さの単位で、9,000m当りのグラム数とのこと。

なるほど!数値が大きいほど、太い糸で作ってるってことね。


170T16_1.jpgコールマンのヘキサタープは

75Dポリエステルタフタ(UVPRO、PU防水、シームシール)となっています。

75Dポリエステルまでは分かるぞ!タフタって何だ?PUって何だ?( ̄ー ̄?).....??

ということで、ググって見ると、タフタは平織りの密な織物をさすらしい。

PUは、ポリウレタン樹脂を指すらしい。


  出典元:コールマン オンラインショップ http://ec.coleman.co.jp/item/IS00060N02066.html


つまり、75Dの糸の太さで作った平織りの密な生地に、紫外線カット、ポリウレタン樹脂で防水機能を追加したものってことだな。

ふむふむ、なるほど!

とは言ったものの、こんな生地が手に入るんだろうか?

要は化学繊維でてきていて防水性、撥水性のある生地をさがせばいいんじゃないの?


本体の生地

というわけで、テント生地でググって色んなサイトを探しました!

一番手っ取り早いのが、outdoor material mart(アウトドアマテリアルマート)LinkIconです。

アウトドア用の生地だとが部材とか販売されていますね。

その他、生地屋さんとか、テント生地屋さんもたくさんありましたが、やっぱり、「outdoor material mart」が手っ取り早い!

どの生地にしようか?1.45m幅で1m単価が1300円~3900円とか。。。。

う~ん、この値段だとタープの生地だけで1万5千円くらいになってしまう。

裁縫なんて、まったく自信ないし、ミシンなんて、雑巾とかかばんとか、家庭科の授業でやったことぐらいだしね。

いきなり最初から高い生地を使って失敗するとショックも大きいので安い生地を探しました。

白色の生地で「タイベック」というのがありました!

サイトの説明によると以下のとおり。

「タイベック® は高密度ポリエチレン100%製の強靭で耐久性のある不織布です。タイベック® は0.5~10ミクロンの連続性極細長繊維が高圧で紡糸され、ランダムに積層された後、熱と圧力だけでシート状に形成されています。軽く、水に強く、強度があり、通気する、とてもユニークな特徴を持つ素材です。 タイベックの表面を良く観察すると、繊維のランダムな重なりによる独自の模様があります。テント内を照明するとこの文様が光で浮かび上がり、和紙に光をかざしたときの様な独特の風合いがあります。 OMMでは、従来の防護服や衣料用とは異なる、UV処理を施し、より耐久性に優れたソフト・タイベック®とハード・タイベック®をご提供します。」

おおっ!遮光性は除いて、タープにぴったりの素材じゃあないですか!

幅3m×1mが840円と安いし、タープの素材は「タイベック」に決定!

早速、ポチっと。

IMG_0915_1.jpg届いてみてびっくり!

薄くて質感はほとんど紙じゃないですか!これで本当に大丈夫って感じです。

ソフトとハードの2種類あるのですが、今回購入したのはソフトの方。ハードにすれば良かったかな。



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透かしてみるとサイトの説明のとおり、和紙のような模様が。

紙のように、織り目やしわが残ってしまいます。



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片面が織り目がしっかりあり、もう片面は織り目がペタッと圧縮された感じ。

そうか、これは圧縮されて作られているんだった。

どっちが表か裏かわからない?

撥水性は?耐久性は?と疑問符が。。。

とりあえず、引っ張ってみたり、水に濡らしてみたり。
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水に濡らすと、ペタッとした側が撥水性が高いようです。

織り目がある面は、撥水するけど、凹凸のせいで水が少しペタッと残る感じ。

自分勝手に、圧縮された側が表と決めました。

引っ張ってみると、それなりの強度があるみたい。でも1点に集中して力がかかると、裂けてしまいそう。

補強をしっかりしないとやばそうです。


張り綱部分の補強パーツ

続いて、張り綱を取り付ける部分の補強布を何にするか?

outdoor material martの説明にいくつか補強に適しているという生地が。

「ダイニーマ X グリッドストップ」という生地と「ターポリン」

ダイニーマ X グリッドストップもターポリンも、小さくてもお値段高め。

色はオレンジにしたいんだけど、黒系しかありません。

そんでもって、「ターポリン」でググって、「ターポリンネットLinkIcon」から購入。

色んな色のターポリンがありました!

1m1000円だし、これに決定!「テイジン ワンナップターポリン 2類」です。

これも、ポチっと。

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これまた、届いてみてびっくり!


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こちらは厚くて丈夫すぎる。。。

まさしく、幌シートやよくあるビニールテントのような素材でした。

インナーテントのボトムとかに使うといいかも。

こんなに分厚くなくても、ナイロンオックスとかの丈夫めの生地で良かったかも。

まあ駄目もとでこれでやってみよう。


縁取りの素材

次は縁取りの素材

バイアステープを探しました!

撥水性のあるバイアステープもあるのですが、幅が10mmしかないのです。

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縁取りのインパクトに欠けるし、10mmの幅にダブルステッチで縫う自信がまったく無い私は、幅が18mmもある「ふちどり18」のオレンジ色に決定!

これは綿が35%入っているので、撥水性は無いのですが、良しとしましょ。


ミシン糸・針

それから大切な縫製用のミシン糸

本当は工業用ミシンで8番とかの太い糸で縫うらしいのですが、工業用ミシンなんて持ってないし。

持ってないなら買うべし!ということで、ヤフオクで中古の工業用ミシンを探してみると、なんと10万円台~20万円代もするじゃないですか!

職業用ミシンも6万円超。。。。

そんなお金があれば、自作なんてしないわ!

工業用、職業用ミシンはあきらめて、家庭用ミシンでできる範囲でチャレンジです。

我が家のミシンは、糸が30番まで、針は16番まで。

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ユザワヤへ行ってオレンジと生成の30番の糸「フジックス シャッペスパン#30」を購入しました。

通常のミシン糸は60番が主流なので、30番は太めの厚地用の糸です。

針も太めの16番を使用します。


メインポール接続用ベルト

あとは、メインポールと接続用のベルトですね。

IMG_0974_1.jpgこれもユザワヤで購入。ポリプロピレン製のベルトですね。よくショルダーバックのベルトになっているやつです。

オレンジ色にしようかと思ったのですが、アクセントとしてオレンジに良く合う濃い茶色の30mmにしました。

ついでに、使うか分からないけど、オレンジ色のグログランテープも購入。

こちらは薄くてしなやかなんだけど、丈夫なので、サイドの張り綱用に付けようかな。

メインの張り綱を結ぶ、Dカンも。


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ハトメを付ける両面ハトメパンチパンチを購入。




これで材料は全部揃いましたよ。


次は、いよいよ製作編です!

その前に材料のまとめ。


購入製品名 値段(除消費税・送料)
本体の生地 タイベック
幅1.5×3m
幅3m×4m 
@420×3=1260
@840×4= 3360
補強用の生地 テイジン ワンナップターポリン 2類 
オレンジ色 幅1.88m×1m 厚さ0.35mm
@1000×1=1000
縁取り用 CAPTAIN88 ふちどり18 ×5個 @306×4=1224
メイン張り綱用ベルト
サブ用テープ 
Dカン 
ポリエステルベルト 1m
グロングランテープ 1m 
Dカン 2個
@241×1=241
@290×1=290
@220×1=220 
ミシン糸・針 フジックス シャッペスパン#30
オレンジ色
生成色

(ミシン針 16番) 
212
409
(265)
ハトメ (両面ハトメパンチ) (1163)
合計
8216
(1428) 


製作編に続く。。。

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